耐震補強特集

鉄筋コンクリート筋
写真 被害報告書によれば、設計基準が異なる旧耐震・移行期・新耐震 ( ※1 ) の建設年度で被害度を分類すると、年度が後になるに従って急激に被害率は下がっています。

地震被害を大きく3つに大別しますと、
・旧耐震で設計されていた中間階崩壊
・旧耐震で設計されていた建物の脆性破壊 ( ※2 )
・ピロテイ建物です。

■旧耐震で設計されていた中間階崩壊
高さ方向の剛性 ( ※3 ) と強さをバランス良く計画する事 (剛性率) が、いかに大切かを思い知る教訓です。 神戸市役所第2庁舎は、層崩壊しました。

■旧耐震で設計されていた建物の脆性破壊
脆性破壊とは、ある強度 (または変形) に達したときに急激に強度が低下する破壊現象です。
左の写真は、柱に大きな軸力がかかり、フープ筋 ( ※4 ) が不充分なため、ねばり強さが発揮されず、脆性破壊した実例です。フープ筋の重要性を思い知る教訓です。

■ピロテイ建物
新耐震で設計されていながら、大きな被害を受けた一つにピロテイ建物があります。狭い敷地を有効に使うために、1階をオープンスペースにしてしまい、2階以上に耐力壁が入るピロテイ建物の設計は、十分に配慮した設計 (脆性破壊を生じさせない設計) が必要という教訓があります。

写真


製品紹介
製品写真
フラッシュフープ
製品の情報はこちら
製品写真
デーフープ
製品の情報はこちら
製品写真
スパイラルフープ
製品の情報はこちら


前のページへ 次のページへ


■用語の説明

※1 新耐震設計法
広範な耐震設計法の研究成果をもとに、1980年には建築基準法施行令が改正され、翌1981年から施行されました。いわゆる「新耐震」と呼ばれているこの現行の設計法は、動的な考え方を大幅に取り入れたものです。

※2 脆性破壊
外力の作用により、破壊に至るまでの変形能力の乏しい材料の性質を脆性と言います。ある強度 ( または変形 ) に達したときに急激に強度が低下する破壊現象を脆性破壊と言います。

※3 剛性
変形に対する抵抗の度合い。

※4 フープ筋
帯筋とも言います。鉄筋コンクリート造柱の主筋に所定の間隔で巻き付けた水平方向の鉄筋。主筋の座屈や、コンクリートのはらみ出しを防ぐ。
図

[ 資料提供:安藤建設事務所 ]